風邪をひいたときに頼りになる風邪薬や、アレルギーや炎症を抑えるために使われるステロイド薬。それぞれの薬は、私たちの日常でよく処方されるものです。しかし、これらは症状改善の助けをもたらす一方で、副作用が生じることもあります。薬はときに毒になることもあるため、予めどのような副作用があるのかは知っておきたいところです。
主に風邪薬は、咳や鼻水、熱などの症状を和らげるために使われます。風邪薬の代表的な副作用として挙げられるのが、眠気やめまい、口の乾き、胃腸障害などです。稀に、発疹や呼吸困難といったアレルギー反応が出る場合もあるため、その際は早急に使用を中断し、医師に相談しましょう。また、抗ヒスタミン薬が含まれるものは、眠気を誘発する可能性が指摘されており、車の運転前や運転中の服用は控えた方が良いでしょう。
一方、ステロイド薬はアレルギー反応によって起きる炎症を鎮めるための薬です。皮膚科で処方されることが多く、抗炎症作用が目に見えやすい反面、副作用のリスクも伴います。実際、ステロイド外用薬を長期間使用した患者さんの一部からは、にきびができやすくなったり、皮膚が薄くなったりしたという症状が報告されています。また、ステロイド成分が持つ免疫抑制作用により、皮膚の抵抗力が低下し、ガンジダ症や白癬を誘発する可能性も指摘されています。
副作用に触れてきましたが、薬は決して怖いものではなく、正しい用途と使用量を守れば、健康をサポートしてくれる強い味方です。薬の弊害に巻き込まれないためにも、服用前に添付された説明書をしっかりと読み、副作用についての知識を持っておくことが大切です。その後、もし身体に異変を感じた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。